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清水 (1934), pp.226, 227
茨住吉は西大阪における繁華なる場所である。
屋台店、香具師、露天店など櫛比している。
ことに付近には松島遊廓があるのでここは夜稼ぎが随分よいとのことで、姉は夜分になっても帰らない。
露天の飲食店で鮨を買って来てくれたが、人の前で鮨を食うのは何となく気が引けるのであった。
チンピラは平気で貧り食っている。
一切放下着にはなかなかなれないものだ。
随所に主となるものでなくては駄目である。
修行もますますこれからだという感じが強くした。
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引用文献
清水精一 (1934) :『大地に生きる』
谷川健一[編]『日本民俗文化資料集成・1 サンカとマタギ』, 1989, pp.155-292.
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