Up 気温・日照量・雲量の相関
── 雲の太陽光反射能 (albedo)
作成: 2022-01-05
更新: 2025-04-25


    気温は,夏と冬で大きく違う。
    1日では,昼と夜で大きく違う。
    日中の気温も,晴れと曇りで大きく違う。
    この気温変動は,地表に届く太陽光量の変動がもとである。

    雲は,太陽光を反射する (albedo)。
    よって日中は,雲が増えれば気温が下がり,雲が減れば気温が上がる。

    暑い年とそうでない年の違いは,単純に,晴れが多いか少ないかである。
    温暖化は,雲量の減少がもとである。
    寒冷化は,雲量の増加がもとである。

    簡単なロジックだが,現代人はこれを知らない。
    暑いのは,CO2 排出が原因の地球温暖化のせいだと思っている。
      念のため:CO2 排出に, 晴れを増やす働きは無い。


    以下,気温と日照量と雲量の相関を,実際のデータで見ておく:
Copernicus "Annual temperature" から引用
( ERA5, E-OBS は, データセンター名)
Copernicus "Clouds and sunshine duration" から引用・一部編集
上下のグラフの基準0を, 2000年に合わせた
観測対象地域
(表示内容は,雲量の 1991-2020 の平均に対する 2020年の偏差(%))

    年平均気温の上昇傾向は,雲減少化傾向の含蓄である。
    この現象は, 「地球温暖化」ではなく,サバク化である。