Up 大事より自分 作成: 2009-07-05
更新: 2009-07-05


    「法人化」執行部は,従来型を否定して,これに替わる新しいものを実施する。
    新しいものの実施とは,アメリカの大学の制度・方法論を移入することである。
    こうなってしまうのは,『中期計画・目標』を作成せねばならず,そして「従来型を否定して,これに替わる新しいものを実施する」を『中期計画・目標』の内容とせねばらないからである。( 施策のための施策──そのメカニズム)

    「従来型を否定して,これに替わる新しいものを実施する」が,ことさらに/無理に行われる。 これは,国立大学の<大事>を壊すものになる。
    しかし,「法人化」執行部にとっては,<大事>は二の次のことになる。 すなわち,「大事より自分」になってしまうのである。

    「改革」の時代には,「なりふりかまわず」がよい意味のことばになる。
    よって,「改革」の時代は,モラル低下の時代になる。
    ちなみに,グローバリズムとは,<なりふりかまわずの世界展開>主義のことである。


    「大事より自分」は,人格の問題ではない。 ひとはだれでも,「大事より自分」になる。
    翻って,「大事より自分」の問題の要点は,「大事より自分」が起こる体制を生じさせないということである。