2.オープンな教育システムの拠点として
〜「大学・大学院グローバル化プラン(仮称)」の策定〜
|
大学・大学院の国際的競争力を高める環境づくりをめざし、下記の点を重視して、今後3年程度の間にとりくむべき政策をまとめた「大学・大学院グローバル化プラン」を策定することが必要である。
|
(1) アジアを中心とした国際的な相互連携プログラムの実現
|
・ |
海外とくにアジアの大学・大学院との単位互換の上限引き上げや、二重学位制の拡大を奨励・支援する
|
・ |
授業の一定割合を英語で行い、世界に開かれた大学にする
|
・ |
学生の相互交流のための奨学金を大幅に拡充する
注:EUでは、域内の大学間の教育・研究の連携や単位の相互認証など“移動性”に着目した「エラスムス・プログラム」に取組み、年間約10万人が利用している
|
(2) 文系・理系の区分の撤廃
|
・ |
入学時に文系・理系を選択する現行のシステムが、進路選択の幅を狭めたり、融合領域(金融工学等)の人材輩出の制約となったりしていることから、この区分を速やかに撤廃する
|
・ |
教員や制度の定員をより弾力化し、学問分野を固定させない
|
(3) 入試日の分散化、9月入学の実現
|
・ |
受験生が複数の国立大学法人を受験・合格できるようにし、合格者が複数の大学の中から選択できるようにする
|
・ |
オープンに内外の人材を受け入れ易くするため、大学の9月入学を実現する
|