Up 親鸞 作成: 2017-03-15
更新: 2021-10-19


  • 「悪人」
    • 「悪人」=「<善人=愚かな人々>ではない者」

        Saṃyutta-nikāya, Sagātha vagga, 1.1.10
      一 傍らに立って、かの神は、次の詩句を以て、尊師に呼びかけた。
        「 森に住み、心静まり、清浄な行者たちは、日に一食を取るだけであるが、その顔色はどうしてあのように明朗なのであるか?」
      二 〔尊師いわく、──〕
        「 かれらは、過ぎ去ったことを思い出して悲しむこともないし、未来のことにあくせくするとともなく、ただ現在のことだけで暮らしている。
      それだから、顔色が明朗なのである。
      ところが愚かな人々は、未来のことにあくせくし、過去のことを思い出して悲しみ、そのために、(しお)れているのである。
      ──刈られた緑の葦のように。」

  • 「悪人正機」


    引用文献
    • 中村元 (1986) : 中村元[訳]『ブッダ 神々との対話 (Saṃyutta-nikāya, Sagātha vagga 1〜3)』, 岩波書店 1986
  • 参考Webサイト