Up プラスチックの分解 作成: 2025-02-13
更新: 2025-02-13


    今日,人の日常生活は大量のプラスチックゴミを排出する。
    商品はパッケージの形で売られ,そしてパッケージはプラスチックが付きものだからである。

    紙は繊維の絡み合ったものであるが,この種のプラスチックもそう。
    その繊維は,高分子化合物ポリマー。
    ポリマーの原料は,遡れば植物由来。
    組成は,炭素・酸素・水素原子,

    ポリマーの繊維は,物理的・化学的作用で,切れていく。
    これが,プラスチックの「劣化」である。

     註: 「物理的・化学的」と中点を打ったが,「化学的」は分子・原子スケールの「物理的」のことである。「物理的」に対して「化学的」があるわけではない。


    さらに,プラスチックは微生物によっても分解されていく。

    これについては,いまの科学ではよくわかっていない。
    「微生物が分解できるプラスチック」の意味で「生分解性プラスチック」のことばがあるが,これは「分解する微生物を特定できた」ということである。

    ここで考えるべきは,生物の進化の途方も無さである。
    プラスチックが化学的に分解されるということは,その化学作用を機能にもった微生物が必ずや存在するということである。


    というわけで,「生分解性プラスチック」ではないとされているプラスチックも,土に埋めたら土に帰りそうである。
    実験・観察すべし。