Up エントロピー増大則 作成: 2025-02-16
更新: 2025-02-16


    ある種の流れは,ひとが「エントロピー増大則」を見るものである。
    例えば,コップに落としたインクが拡散する現象。
    要素の分布は<インクの完全な拡散>に向かって変化し,そして完全な拡散に至ってそのまま平衡する──と解される。

    グラフにすると,つぎのよう になる:

    そして,エントロピーの変化率であるところの温度が,つぎのように変化する:

    エントロピーが単調に増加する流れは,温度0 (絶対零度) で平衡する。


    しかし,「エントロピーの単調増加」は1つの見方である。
    「インクの拡散は実際はこうではない」と考えることもできる。。
    実際,外部からのある刺激に反応して,インク粒子が互いに引き寄せ合う運動を開始するかも知れない。

    1つの系は,それより大きな系の部分である。
    そして1つの系のエントロピー最大は,より大きな系の流れの中で壊される。
    特に,1つの系の「絶対零度」は相対的な「絶対零度」である。