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原子力発電の供給安定性

供給安定性

原子力発電は少ない燃料で大量の電気を作ることができ、燃料の供給も安定しています。

 原子力発電の燃料となるウランは、石油と同様、海外からの輸入に依存しなければなりません。
 しかし、石油と異なりウラン精鉱の購入先はカナダ、オーストラリア、アメリカなど政情の安定した国であり、安定した供給が期待できます。我が国ではウラ ン資源を長期にわたって安定して得られるよう、供給国の多様化を図り、それぞれの供給国と長期購入契約を結んでいるほか、調査・探鉱段階から共同開発を行 い、自主的な開発による輸入の割合を高める努力も行っています。
 また、ウランは非常に少ない量で大量の電気を作ることが可能で、輸送や貯蔵が容易であるという利点もあります。
 原子力発電所では、燃料を原子炉の中に入れると、1年間はその燃料を取り替えずに発電できることに加え、燃料の加工の過程にウランが存在するので、これ らを合わせると少なく見積もっても約2年分の備蓄性があると評価できます。(石油備蓄量は9032万キロリットルで171日分【2005年6月現在】)
 さらに、使用済燃料を再処理して回収されるウランやプルトニウムを利用するという核燃料サイクルの推進によって、ウラン資源の有効利用が図られ、一層安定したエネルギーの供給源となります。
 このように、原子力発電の開発、利用を推進していくことは、エネルギーの安定供給を図る観点から、極めて重要な意義があります。