Up 学校数学の<茫漠>の押さえ:要旨 作成: 2013-11-08
更新: 2013-11-09


    学校数学は何のため?」の答えづくりは,「学校数学」の捉えから始まる。
    学校数学を捉えようとすると,学校数学は<茫漠>を現してくる。

    (1)「何でもあり」
    現前の学校数学は,「何でもあり」である。
    実際,学校数学が生態系であることの含意になる「個の多様性」は,「何でもあり」を現してくる。
    また,教員養成のあり方,学校現場における教員の自己伸張の具合からも,自ずと導かれてくるところのものである。
    そこで,「学校数学は何のため?」の答えは,「学校数学」を一つの定まったものとして扱うふうにはならない。

    (2)「無用の用」
    勉強したことの「役に立つ・立たない」は,単純な内容ではない。
    実際,本論考は,すべての生徒にあてはまるものとして「学校数学の勉強の得」を立て,そしてそれを「形式が届くカラダ」に定めるものであるが,この場合,勉強したことの「役に立つ」は「無用の用」というものになる。