Up 学校数学は「作用主陶冶」の企画・営業:要旨 作成: 2013-11-09
更新: 2013-11-09


    学校数学の出口論は,「生きて働く力の陶冶」の形につくられる。
    そして,この「生きて働く力の陶冶」は,「作用主陶冶」の考えである。
    よって,これは「形式陶冶説批判」が批判するところのものになる。

    しかし,「生きて働く力の陶冶」出口論は,「形式陶冶説批判」を以て無意味になるというものではない。 「形式陶冶説批判」は,単純に,学校数学 (生態系として) における作用主陶冶説 (機能として) の位置づけを,し損じた。

    学校数学は,「生きて働く力の陶冶」を命題にして自ら生きる系である。
    学校数学は,一つの企業経営体である。 企画部があり,営業部があり,開発部がある。
    企画は, 「学校数学=作用主陶冶」を出口論の形に企画する。 営業は,この「学校数学=作用主陶冶」を営業する。
    「数学的○○」は 20年期間企画,「新指導要領」は10年期間企画ということになる。

    「学校数学=作用主陶冶」企画・営業のしくみは,つぎのようになる:
      「学校数学=作用主陶冶」を,箱物で,関係機関・組織に降ろす。
      箱物充填課題は,機関・組織を攪乱する。
      これが,学校数学の<活性化>になる。
      活性化から沈静化までの期間,学校数学は<生きる>。
      ──これを繰り返す。 (「心臓の拍動」に同じ)

    「学校数学=作用主陶冶」は箱物であるが,箱物であることがまさに要点になる。 学校数学は,この箱物を見出したことで,持続的企業経営の方法として,<繰り返し>を用いられるようになった。
    ──持続的企業経営の方法になっている<繰り返し>には,もう一つ,「生活単元」と「基礎基本」の振り子運動がある。