Up 競争社会仕様の「当たり外れ」 作成: 2014-02-22
更新: 2014-02-22

    学校数学には，競争社会仕様のものがある。
    競争社会では，競争社会仕様の学校数学の授業が必要になり，したがって競争社会仕様の学校数学の教師が必要になる。

    受験数学は，「競争社会仕様」の一つである。
    そこで，競争社会では，受験数学を授業する教師が求められてくる。

    「数学的○○」(「数学的考え方」→「数学的問題解決」→「数学的リテラシー」）も，競争社会仕様の学校数学を目指すものである。
    これは，「数学的○○」の授業を行える/行うことを「教師」の条件として求め続けてきた。

    　　 競争社会の「教師の当たり・外れ」(1)
    　 競争社会では，競争社会仕様の教員を「教師」にもてる・もてないが，「教師の当たり・外れ」である。

    しかし，「教師」の理念がどう立てられようと，競争社会の「教師」は，授業を生存競争にしなければならない。
    即ち，授業は，授業についてこれる生徒と落ちこぼれる生徒をつくっていく。
    この選別は，授業の否定的面ではなく，まさに競争社会が授業に求めている機能である。
    競争社会の「教師」は，この機能の実現を職務とする。

    　　 競争社会の「教師の当たり・外れ」(2)
    　 その教師は，授業についてこれた生徒にとっては，「当たり」である。
    授業に落ちこぼれた生徒にとっては，「外れ」である。