Up 僻地の教員のデメリット 作成: 2014-02-22
更新: 2014-02-22


    僻地の教員でいることは,授業づくりがぬるくて済むことである。
    多人数教室の場合の「授業を,授業時間いっぱいどうやって保たせられるか?」の悩みとは,無縁でいられる。

    授業づくりがぬるくて済むということは,授業に対する修行がぬるくなるということである。
    実際,必要を感じない負荷を自分自身にかけるということは,ひとのしないことである。

    こうして,僻地の教員は,授業力が向上しないままになってしまう。
    特に,最初の任地が僻地で,そしてずっと僻地を回っている教員は,不幸である。 ──自分の不幸を意識していない分,よけい不幸である。

    実際,大学生が家庭教師をやっているみたいな授業をやる。それを授業と思っている。 そして,それがひどい授業だということを学習する機会に,恵まれない。