Up | 「授業の差異/格差」の要素 : 要旨 | 作成: 2014-04-18 更新: 2014-04-18 |
この差異/格差には,「タイプ」を見ることになり,また「程度」を見ることになる。 ところで,授業の差異/格差は,《授業の条件/要素の現れは,特個的》という現象である。 ここでは,「授業の差異/格差」に現象する授業の条件/要素の押さえを,行うことにする。 (1) 「授業」の条件 授業は,機能が「授業」の機能でなければ,「授業」でない。 その機能を,本論考は「形式陶冶」とする。 授業は,行為が「授業」の行為でなければ,「授業」でない。 本論考は,「生徒にジタバタを課す」を,「授業」の行為の規準 (criteria) にする。 そして,授業は,作法が「授業」の作法でなければ,「授業」でない。 「作法」の内容は,授業コンテンツ,指導法,指導理念である。 授業/学校数学の系は,授業一律/一様/一定化の契機として,「授業」の作法を定める各種装置を備えている: (2) 指導法 授業は,指導法がこれの形をつくっている。 指導法は,多様である。 そして,指導法のこの多様性は,「授業の差異/格差」の自明な要素である。 (3) 「授業=人材選別」 「人材選別」の機能は,学校数学の系の含蓄である。 実際,学校数学はこれを中心機能とするのであり,その他の機能はこれに随伴してくるものである。 この「人材選別」の機能は,「授業の差異/格差」の要素である。 |