Up 要 旨 作成: 2012-05-11
更新: 2012-08-01


    算数・数学科の授業を,ひとは数学の授業であると思う。
    しかし,どういう意味/理由で「数学の授業」なのかと改めて問われると,答えに窮する。
    「教えている内容は確かに数学である」と言えない自分に,気づかされる。

    自分はどういう意味で「数学の授業」のことばを使ってきたのか?
    「算数・数学科の授業」の意味で使えてきたのみである:
      それが算数・数学科の授業であるということは,数学の授業であるということだ。
      現行の算数・数学科の授業は,数学をよく知る者たちが数学の授業としてこれまでに定めてきたものだ。

    算数・数学科の授業は,数学の授業なのか?
    答えは自明ではない。

    本論考は,現前の「数学の授業」に数学の授業との違いを見ていく。