Up 観光"アイヌ" 期 : 要旨 作成: 2019-10-11
更新: 2019-10-11


    "アイヌ" 権益獲得の運動は,"アイヌ" 権益を与えられたら鎮まることになる。
    政治は,"アイヌ" に権益を与える方向に進んだ。
    政府にしても,"アイヌ" をおとなしくさせねばならない理由があった。
    北方領土問題である。
    そして,"アイヌ" 権益は,「北海道観光産業振興」に回収できるものであった。

    実際,"アイヌ" 権益は,「北海道観光産業振興」に回収されるのみである。
    • 「生活手当」という名分は,いまの時代には立つものではない。
      アイヌであることが理由で,困窮生活を強いられている」の "アイヌ"像は,"アイヌ" 自身受け入れないものである。
    • 「賠償」という名分は,国の受け入れるものではない。
      時代の不遇は,明治新体制のアイヌばかりではない。
      そして,彼らの不遇に対し彼らの末裔に賠償するというのは,はなから筋が立たない。

    こうして,政治"アイヌ" は降板する。
    残ったのは,「アイヌ観光」の「アイヌ」の役に就こうという "アイヌ" である。


    "アイヌ"進化は,観光"アイヌ" を現生種にしていまに至る。
    同化"アイヌ" や文学 "アイヌ" から「観光アイヌ」と呼ばれ批判された "アイヌ" が,最後に勝ったわけである。

    しかし「勝った」といっても,それは「自然選択 (社会選択) に残った」ということであって,「めでたし」とは違う。
    「アイヌ観光」の「アイヌ」の役に就くことは,<務め>である。
    これは,「アイヌ使役」の現代版である。

    そして「観光」は,ひとの気紛れや景気に左右される<バブル>である。
    さらに「アイヌ観光」は,"アイヌ" を必要分確保するための "アイヌ" 養成が課題になる。
    "アイヌ"運動変遷史の<現在>は,"アイヌ" の品質向上と "アイヌ" 後継者養成である。
    "アイヌ" 進化は,まだまだ先があるというわけである。